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緊急事態宣言下のセレンディップ③

 緊急事態宣言下、セレンディップが一番いつもと違ったのはこれではないでしょうか。

 緊急事態宣言下、セレンディップ通所のメンバーさんと一緒に、『フードバンクびわ湖』さんのお手伝いに行っていました!

 

 フードバンクびわ湖さんでは、小中学校の休校に伴い、廃棄になるところだった給食食材を集めて福祉事業所や団体、生活に困っているご家庭に配布する活動をしていて、セレンディップも、その荷下ろしや荷物出し、食品の小分け作業をお手伝いしました。

 

 ボランティアさんは主婦の方が多く、大量に来る重たい荷物を運ぶのに、セレンディップメンバーは大活躍でした。

 引き取りに来られた方も、ちょっとご高齢の民生委員さんや、施設の給食担当の女性一人、とかだと、セレンディップメンバーがそれぞれの車まで荷物を運んで積み込みのお手伝いをしました。

 みなさん丁寧に「本当にありがとう」と言ってくださるので、こちらも嬉しい。

 メンバーさん達も積極的に「車まで運びましょうか?」など声をかけることが出来るようになっていました。

 

 

 毎日活動に参加させてもらっていたので、フードバンクびわ湖さんのボランティアさんや配送業者さん達と仲良くなり、みなさんにとっても親切にしていただきました。

 セレンディップの最寄駅から作業場である草津市のコープしがさんまでボランティアさんに車で送ってもらったり、守山市のJAおうみふじさんでの作業の時は、みんなでバスに乗って帰ろうとしたら、「大変だし、最寄りの駅まで送ってあげるよ」とボランティアんさんたちが声かけて下さり、「私、守山駅通るけど、誰か乗ってく?
」「石山まで行く子はいるか?」など、それぞれボランティアさんが帰宅される最寄り駅まで、セレンディップのメンバーさん達を車で送ってくださったんです。

 

 他人と関わることが苦手で、不安が強いメンバーさん達が、スタッフとは別れてそれぞれのボランティアさんの車で帰っていくので、私は心配で仕方なかったんですが、翌日には、「○○さんとこんな話しました」「××駅まで送ってもらいました」など報告してくれて。ボランティアさん達からも、「みんな普通に働けそうだし、何に困ってるのか分からないね」と言ってもらえて、本当に、みなさん自信を持って外に出て行ってもらえたらいいのに…と思いました。

 作業自体、みなさんの経験になれば…と思ってお手伝いさせてもらっていたのですが、たくさんの人に関われたことが、貴重な体験だったとも思います。

 

 そして。

 

 通常通りのプログラムが再開してからも、フードバンクびわ湖の事務局さんと相談させていただき、お手伝いに行かせてもらっているメンバーさんもいます。

 

 セレンディップだけだと経験出来ない事や関われないお仕事を知ることが出来て、他の団体さんと一緒にやるって、とても大切だな、と思いました。

 

 

 本当に、今までに経験したことのない緊急事態宣言とそれ以後の生活。

 まだまだセレンディップの中でも手洗いうがいの徹底や検温などルールはありますが、前向きに、いろんなことに取り組んでいきたいと思います!

 

 

(うめい)